2週連続V消えた…錦織、左脇腹痛で無念の途中棄権

[ 2013年2月28日 06:00 ]

シングルス1回戦で治療を受ける錦織圭(提供写真)

 男子テニスのデルレービーチ国際選手権は26日、米フロリダ州デルレービーチで行われ、前週の全米室内選手権シングルスでツアー3勝目を挙げた第4シードの錦織圭(日清食品)は1回戦でイボ・カロビッチ(クロアチア)と対戦し、第1セットの4―5で迎えた第10ゲーム途中で左脇腹の痛みを訴えて棄権した。今週は08年にツアー初優勝を果たした大会で自身初の2週連続優勝を狙ったが、あっけなく散った。

 途中棄権が告げられると会場がため息に包まれた。左脇は全米室内選手権で故障しており、「先週より痛みが増して(プレー続行は)無理だった」と錦織。わずか38分でコートを去った。

 立ち上がりから異変はあった。好調なら時速190キロ近い第1サーブを140キロ前後に抑えてプレー。第7ゲームの後にはタイムアウトを申し出てマッサージを受けた。関係者によると、全米室内の終盤戦は痛み止めの薬を飲んでいたという。左膝故障からの復帰戦だった前週に5試合を戦い、疲労もたまっていた。

 今大会を欠場する選択肢もあったが、ツアー初優勝を飾った舞台で錦織を心待ちにするファンに応えたい思いもあったようだ。同じフロリダ州の練習拠点に戻り、重視する3月の2大会に備える。「しっかり休んで調整したい」と気持ちを切り替えた。

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