愛子 収穫の3位!ソチ五輪のコース感触つかんだ

[ 2013年2月17日 06:00 ]

モーグル第7戦女子で3位になり、メダルを手に笑顔を見せる上村愛子(左)

 フリースタイルスキーのW杯モーグル第7戦は15日、ロシアのソチで行われ、女子で上位6人によるスーパーファイナル(SF)に進んだ上村愛子(33=北野建設)が23・72点をマークし、開幕戦のデュアルモーグル以来で今季2度目の3位となった。バンクーバー五輪金メダルのハナ・カーニー(26=米国)が24・74点で今季4勝目。男子は遠藤尚(22=忍建設)が23・88点で4位に入った。

 悲願の五輪メダルに向け、上村が収穫を得た。ソチ冬季五輪のテスト大会で冷静な滑りを見せて3位に入った。W杯では昨年2月の苗場大会で2位、今季開幕戦で3位に入ったが、ともに非五輪種目のデュアルモーグル。五輪で実施されるモーグルでは優勝した10年3月の猪苗代大会以来の表彰台で「まさか、という感じですが(メダルを)獲りました」と驚きを交えておどけてみせた。

 予選は22・05点の15位だったが、決勝で23・34点の5位と調子を上げ、最後のSFで23・72点。これまで勝ちへの渇望がミスにつながっていたと分析し「気持ちを高めたままコントロールすることができた。ミスをしないことが大事だとあらためて分かった」と会心のレースを振り返った。

 5度目の出場を目指す五輪の会場視察でも十分な成果を挙げた。日本の春先に見られるざらめ状の雪に似た感触を真剣勝負で体感し「いいコースというイメージ」を得た。1年前は大雪でパウダースノーだったことも頭に入っている。33歳のベテランは「もう一回ここに戻ってきて滑りたい」と笑った。

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2013年2月17日のニュース