中部電力残った!市川主将「五輪への道を開きたい」

[ 2013年2月17日 06:00 ]

試合中、藤沢(右)と談笑する市川

カーリング日本選手権第5日・プレーオフ 中部電力9―6札幌国際大

(2月16日 札幌市・どうぎんカーリングスタジアム)
 変則方式のプレーオフを行い、女子は1次リーグ3位の中部電力が同4位の札幌国際大を9―6で破り、準決勝に進んだ。第3エンドに4点を奪って優位に立ち、完勝した。17日の準決勝では、同1位の北海道銀行に3―6で敗れた同2位のロコ・ソラーレ北見と対戦。勝者が同日の決勝に進み、3月の世界選手権(ラトビア)の代表の座を懸けて北海道銀行と対戦する。

 先手必勝で3連覇への扉をこじ開けた。1点ずつを取り合って迎えた第3エンド。スキップの藤沢は「先に点を取りたいと思っていた。(配置が)いい形にできて相手のミスも目立っていたので、チャンスだと思った」と落ち着いて最終ショットを決めて大量4点をゲット。負ければ世界選手権代表を失う状況で、メンタル面で優位に立った。大量失点の危機に立たされた第6エンドも2失点で抑えて乗り切った。

 15日までの1次リーグでは想定外の3位。市川主将は「試合数も増えるし、ちょっとプレッシャーがかかった」と振り返ったが、この日は気持ちを切り替えて臨んだ。昨年9月にオープンした会場は氷が硬くストーンがよく滑り、ブラシで掃くスイープ力が結果に直結する。チームは普段から体幹などの筋力強化に励んでいただけに、松村は「力を発揮できた」とスイープを勝利の一因に挙げた。

 最終日の17日は、まずは決勝進出をかけて元五輪代表の本橋率いるロコ・ソラーレ北見と対戦する。過去の戦績は9勝2敗。市川は「他チームに比べると多く対戦している分、手の内を知り合っている。自分たちのプレーができれば勝てると思う」と自信をのぞかせた。まずはミスを減らすことに重点を置き、目の前の1ショットに集中する構えだ。「目標は世界選手権で上位に入ること。今シーズンは私たちが活躍して、五輪への道を開きたい」と市川。昨年11月のパシフィック・アジア選手権で準優勝し、五輪出場権が懸かる世界選手権への出場権を獲得した意地もある。自分たちの手で初の五輪への道を開くために、連勝することしか考えていない。

 ▽カーリング女子のソチ五輪への道 ソチ五輪出場枠は開催国のロシアを含めて10チーム。3月にラトビアで開催される世界選手権と、昨年の同選手権の2大会の成績で7チームが決定し、残り2チームは12月の世界最終予選で決まる。日本は昨年の選手権に出場していないため、今年の大会で五輪切符を得るには好成績が必要となる。9月の日本代表選考会は五輪代表か、世界最終予選の出場チームを決める場となる。中部電力と日本選手権の上位3チームで争う。

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