「何度も投票」「理由は1つではない」「非常に難しい判断」

[ 2013年2月12日 22:57 ]

レスリング女子の吉田沙保里を起用して作られた2020年東京五輪招致をPRする看板=東京・原宿

 【五輪中核競技からレスリング除外 IOC幹部の声】

 ▼リーディーIOC副会長の話 26競技を25競技に減らさなければならないのは非常に難しい判断だった。カヌーなどが除外賛成票をたくさん集めたことはとても驚きだ。

 ▼バッハIOC副会長の話 26競技ともロンドン五輪では運営は成功しただけに、極めて困難な決定だった。だから結論を導き出すのに何度も投票が必要だった。他の理事の頭の中を見るわけにはいかないが、(レスリング除外の)理由は1つではないだろう。

 ▼デュビIOC競技部長の話 レスリングが外れた理由は1つだけではない。たくさんの理由があるはずだ。この結果を分析し、将来への戦略を立てるのは国際レスリング連盟の仕事だ。

 ▼サマランチ・ジュニアIOC理事の話 (国際近代五種連合副会長としては)非常にうれしい。IOC理事へのロビー活動が功を奏したかは分からない。レスリングは伝統あるスポーツで、大変同情するがまだチャンスはある。

 ▽IOC理事会 ロゲ会長をはじめ4人の副会長、10人の理事で構成。現行メンバーの国籍は14カ国に広がるが、猪谷千春副会長が2009年に退任して以降、日本人は不在。ドイツだけが2人を送っている。会長以外の任期は4年で、総会の選挙で選ばれる。

 ▽中核競技 国際オリンピック委員会(IOC)が五輪の実施競技選定に導入した新方式。ロンドン五輪で実施した26競技のうち1競技を外した「25」を固定化し、不正など特別な事情がない限り外さない。28競技を実施する2020年夏季五輪では中核競技以外にラグビー7人制、ゴルフの実施が決まっており、残り1競技は9月の総会で決める。(共同)

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2013年2月12日のニュース