羽生 悔しい2位も世界選手権へ「次は絶対に完成形を」

[ 2013年2月9日 22:14 ]

男子フリーを終え、さえない表情を見せる羽生結弦

フィギュアスケート四大陸選手権第2日

(2月9日 大阪市中央体育館)
 演技が終わった後、羽生結弦(18=東北高)にいつもの笑顔はなかった。

 冒頭の4回転トーループは完璧に決めたものの、年明けから重点的に取り組んできた課題の4回転サルコーが2回転に。コンビネーションでもミスが出て、SPでも失敗した最後の3回転ルッツも1回転。得点が伸びずフリーでは3位の158・73点。合計でも246・38点にとどまり、SPは首位ながら逆転を許して2位に終わった。

 「目に見えてジャンプが安定していなかった。決まったものも、決まらなかったものも、すべて感覚がずれていた。とにかくジャンプの確率を上げたい」と反省の言葉ばかりが口をつく羽生。演技の直前にぶつけてケガをした右目の上のばんそうこうも痛々しい。それでもファンの声援には「スタンディングオベーションも気持ちよかった」と笑顔を見せた。

 次は3月の世界選手権。「これが世界選手権じゃなくて良かった」と苦笑いした全日本王者は2位の表彰台に「まずはうれしい」と言いながらも「次は絶対に完成形を見せたい。最後まで自分の気持ちを出したい」と誓っていた。

 ▼ブライアン・オーサー・コーチの話 結弦にとって大事なのはより強くなること。悲惨な結果ではない。彼が強いことは知っているし、ここから成長してくれると思う。

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