JOCの15選手聞き取り調査 全柔連関係者の同席NGに

[ 2013年2月9日 06:00 ]

 日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之専務理事は8日、暴力行為などを告発した柔道女子15選手の聞き取り調査には、全日本柔道連盟(全柔連)側の関係者を同席させない方針を明らかにした。

 JOCによる聞き取り調査には当初、全柔連側の弁護士も参加させる考えだったが、市原専務理事は「選手が心を開ける環境づくりのためにご遠慮いただいた」とし、選手側の希望で全柔連の一切の関係者が排除されることになった。調査の場所や日程も非公表とし、15選手を1~2人ずつに分けて行う。

 この日、JOCは各競技団体の強化責任者らを呼んでのヒアリングを完了。終了後に会見した強化担当の福井烈理事は「(調査した)31競技団体の全てで(暴力などの)問題はなかった」と発表した。今後は加盟57団体全ての選手、指導者に書面によるアンケートを配布し、調査を徹底。また、JOCの平真事務局長は代表クラスの指導者を育成する「ナショナルコーチアカデミー」の授業の中に暴力やパワーハラスメントに関するものを増やす考えも明らかにした。

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2013年2月9日のニュース