真央“大技”W解禁!ノーミスなら自己ベスト更新狙える

[ 2013年2月8日 06:00 ]

フィギュアスケート四大陸選手権の公式練習に臨む浅田真央

 封印を解く時がやってきた。フィギュアスケートの四大陸選手権は8日、大阪市中央体育館で開幕。ソチ五輪開幕までちょうど1年となった7日、浅田真央(22=中京大)は9日の女子ショートプログラム(SP)に向け公式練習に参加した。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と3―3回転のコンビネーションを3度ずつ着氷し、ともに今季初めてプログラムに組み込む予定。レベルアップを目指し、ジャンプの基礎点が11・63点もアップする新構成にチャレンジだ。

 夢舞台へのカウントダウンがスタートした日に、浅田が進化した姿を見せた。公式練習に参加したこの日で、ソチ五輪開幕まで1年。代名詞の大技トリプルアクセルを3度クリーンに着氷し、3回転フリップ―3回転ループのコンビネーションも3度決めた。「今回の構成は、今できる最大のレベルアップ。レベルアップした自分を出したい。思い切って臨みたい」と笑顔で気合を入れた。

 今季はトリプルアクセルを封印してきた浅田だが、年明けから精力的に練習に励んできた。SP、フリーともに曲の中に大技を組み込んで滑り込み、1月7日のアイスショーで挑戦。昨年末の全日本選手権後には「(13年は)トリプルアクセルか3―3回転のどちらかは入れたい」と話していたが、フリーにはトリプルアクセルに加え、3―3回転も組み込む。ここまで慎重に高難度ジャンプへのチャレンジを見極めてきた佐藤信夫コーチ(71)も、「何とか挑戦させたい」とついにGOサインを出した。

 トリプルアクセルに成功すれば11年2月の四大陸選手権フリー以来。3―3回転のコンビネーションは09年3月の世界選手権SP以来。2つを同一プログラムで決めれば、08年2月の四大陸選手権のフリー以来となる。今大会で挑戦する新構成は、旧構成よりジャンプの基礎点がSP、フリー合わせて11・63点もアップ。昨年12月のファイナルで196・80点をマークしており、ミスがなければ自己ベストの205・50点の更新も狙える。

 1年後に迫った五輪本番に向け、「わずかな試合とわずかな時間しかないと思う。一つ一つの試合で、自分ができる最高のレベルで取り組めるようにしたい」と力をこめる。3月の世界選手権で3季ぶりの世界一奪回、そして五輪の金メダルへ。今大会で2つの武器を取り戻し、黄金の夢に前進する。

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