ソチ五輪あと1年 真央 知名度でひと足早く“金メダル”

[ 2013年2月7日 06:00 ]

ソチ五輪フィギュアスケート会場のアイスバーグ

 一足早く、真央が“金メダル”を獲得だ。雪と氷の祭典、ソチ冬季五輪開幕まで、7日でちょうど1年。夢舞台へのカウントダウンが進む中、スポニチ本紙は開催地のロシア・ソチで、日本人の知名度を探るべくアンケートを実施した。ロシアのCSKAモスクワで活躍するサッカー日本代表の本田圭佑(26)、体操男子の内村航平(24=コナミ)らを抑え、現地で最も知名度が高かった日本人はフィギュアスケート女子の浅田真央(22=中京大)。夢の金メダルへ、ソチのファンも後押しする。

 日本から約8000キロ。遠く離れた14年五輪開催地・ソチで、最も有名な日本人は誰か。現地でのアンケートの結果、早くも“金メダル”を射止めたのは浅田だった。ソチで行われた昨年12月のGPファイナルで優勝。10年バンクーバー五輪シーズンまで、ロシア人のタチアナ・タラソワ・コーチに師事していた。ソチ出身でソチ在住のユンナ・アミノワさん(25=不動産関係)は「マオ・アサダなら知っているわ。タチアナ・タラソワの指導を受けていたこともあったわよね」とクールに笑った。

 ソチはロシア人のためのリゾート地で、外国人観光客は約3%という。今回のアンケートでも、「日本人は誰も知らない」という回答が半数近かったが、ロシアのCSKAモスクワで活躍するサッカー日本代表の本田、ロシアでも人気競技の体操でロンドン五輪男子個人総合を制した内村を抑え、浅田がトップ。アスリートだけでなく、人気漫画「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空や、人気アニメ「崖の上のポニョ」のキャラクター・ポニョといった架空の存在まで上回った。

 アンケート結果について、浅田は「とてもうれしいです!ソチ五輪に出場できたら、ぜひ応援してほしいです!」と喜びのコメントを寄せた。ソチ五輪開幕まで、ちょうど1年。「昨年のファイナルに行って、よりソチ五輪に出たいという思いが強くなりました。今は、ソチ五輪に出るという思いで練習しています。とても楽しみです。出場できるように頑張ります」と力を込める。銀メダルだった10年バンクーバー五輪は、大粒の悔し涙を流した。開催地・ソチの声援も受けて、2度目の夢舞台で歓喜の涙を流せるか。

 ▽ソチ・ガイド ロシアの通貨は「ルーブル」で、1ルーブルは約3円。ソチ国際空港の自販機のミネラルウオーターは50ルーブルだった。日本からソチへの直行便はなく、乗り継ぎを1回で済ませるなら、成田空港からアエロフロートでモスクワ経由か、トルコ航空でイスタンブール経由。エコノミークラスの値段は、どちらの航空会社を利用しても往復約17万円(2月現在)となっている。

 【ソチあらかると】

 ☆都市の規模 人口は約40万人で、市域の長さ約145キロは欧州の都市で最長。札幌とほぼ同じ緯度にあるが、地中海性の気候で冬も比較的温暖。

 ☆マスコット 一般市民の投票でヒョウ、野ウサギ、ホッキョクグマに決定。ホッキョクグマは80年モスクワ五輪のマスコットだった、こぐまのミーシャをデザインした絵本作家から盗作と批判された。

 ☆聖火 10月7日にギリシャ・アテネからモスクワに到着し、リレーがスタート。北極圏を含むロシアの広大な国土を巡り、聖火を宇宙に運ぶプランもある。

 ☆トップ選手も育つ テニス女子のシャラポワは、4歳の時にソチでテニスを始めた。00年シドニー五輪シングルス金メダルのカフェルニコフも、ソチで育った。

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