ゴタゴタさなかで代表9選手無言貫き欧州遠征出発

[ 2013年2月6日 06:00 ]

沈痛な面持ちで遠征に出発する浅見(左端)、緒方(右端)ら柔道女子代表選手たち

 柔道のグランドスラム・パリ大会(9、10日)に出場する女子日本代表9選手が5日、成田空港発の航空機で出発した。

 園田隆二監督らが暴力問題で辞任する中、ロンドン五輪78キロ級代表の緒方亜香里(筑波大)や48キロ級で世界選手権2連覇中の浅見八瑠奈(コマツ)らは関係者に守られるようにして、終始無言を貫いて搭乗した。田辺勝監督代行は「選手が力を100%出せるように仕事をしたい」と抱負を述べた。

 同行する全柔連の斉藤仁強化委員長は4日夜にミーティングを開いて選手に一連の騒動の説明を行い、「一番の目標は何かを明確にして(試合で)戦ってくれ」と鼓舞した。同便で渡欧する男子代表の井上康生監督は「われわれは全力を出すだけ。頑張ってきます」と話すにとどめた。

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2013年2月6日のニュース