遼「後半はミス重なってしまった」3週連続予選落ち危機

[ 2013年2月2日 06:00 ]

初日、大きく出遅れた石川遼

USPGAツアー フェニックス・オープン第1日

(1月31日 米アリゾナ州スコッツデール TPCスコッツデール=7216ヤード、パー71)
 石川遼(21=フリー)が自身米ツアー初となる3週連続の予選落ちの危機に立たされた。2バーディー、3ボギーの1オーバー、72で暫定104位でホールアウト。フィル・ミケルソン(42=米国)がボギーなしの11バーディーで大会記録と自己ベストに並ぶ60をマークして暫定トップに立った。ミケルソンは05年大会でも第2ラウンドで60を出して優勝している。霜で開始が1時間遅れたため日没で33選手がプレーを第2日に持ち越した。

 1オーバーで迎えた名物ホールの16番パー3。ピンが左奥にあるにもかかわらず、石川は第1打をグリーン右手前に外した。ホール全体を囲むスタンドに陣取ったギャラリーからは大会恒例の容赦ないブーイング。ここはパーでしのいだものの、最後までスコアを伸ばせず大きく出遅れた。

 「前半は良かったのに後半はミスが重なってしまった」。もどかしげに振り返った。

 練習ラウンドでショットが好調だっただけに、出だしは上々。2番で4メートルを沈めてバーディーを先行させると7番では11メートルの長いパットを決め、2アンダーまで伸ばした。しかし、長続きはしなかった。9番で第1打を右のバンカーに入れてボギー。13番でも左に大きく曲げてスコアを落とすと、14番では第2打を曲げて連続ボギーと後退した。

 「全体的に振れていなかった。攻め方も悪かった」と石川は唇をかんだ。過去に米ツアーでは3試合連続の予選落ちが2度あるが、いずれも日本ツアーをまたいでの記録。3週連続なら初の屈辱。この日の時点で予選通過ラインは2アンダー。「あしたは5アンダー、6アンダーを目指す」。伸ばし合いの展開だけに決勝進出には爆発が不可欠となった。

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2013年2月2日のニュース