大鵬に国民栄誉賞検討 「多くの国民に希望」官房長官が表明

[ 2013年1月31日 18:21 ]

 政府は31日、大相撲で史上最多32回の優勝を記録した元横綱大鵬、故納谷幸喜氏に国民栄誉賞を授与する方針を固めた。菅義偉官房長官が同日午後の記者会見で明らかにした。栄誉賞は21例目。大相撲では1989年に受賞した元横綱千代の富士に続き2人目となる。

 菅氏は理由について、60年代の高度経済成長期に「巨人、大鵬、卵焼き」の流行語も生まれたほど国民的人気が高かったことを挙げ、「多くの国民に愛され、社会に明るい希望や勇気を与え、大相撲の普及、発展に極めて顕著な貢献をした」と述べた。

 規定により民間有識者の意見を聞いた上で正式決定される。昨年11月にはレスリング女子世界選手権で五輪と合わせて13大会連続世界一を達成した吉田沙保里選手が受賞している。

 大鵬は56年秋場所で初土俵、60年初場所で新入幕を果たした。71年夏場所で引退するまで通算872勝。今年1月19日に心室頻拍のため東京都内の病院で死去した。72歳だった。

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2013年1月31日のニュース