園田監督「暴力という観点で手を上げたという認識はない」

[ 2013年1月31日 17:54 ]

 園田隆二監督はカメラの放列に囲まれる中、冒頭に辞意を表明し、しっかりとした口調で経緯などを説明した。

 ―事実関係は。

 「(全柔連の説明で)ほぼ間違いない。ただ私自身、暴力という観点で手を上げたという認識はない。選手に乗り越えてほしいという思いから手を上げた」

 ―選手と溝が生じたが。

 「食事会を開いたりして、リラックスしながら選手から話を聞いていたつもりだった。一方的な信頼関係だったと深く反省している」

 ―留任の方向から辞意を固めた理由は。

 「私がこれ以上続けるのは選手も不安になるし、負担になっていくと感じた。(前日から)大きくクローズアップされてご迷惑をおかけしている中で、これ以上続けるのは難しいと感じた」

 ―園田監督の指導法は特別か、柔道界では珍しくないことか。

 「全日本の合宿で私以外にたたいているコーチはいなかったので、特殊だったと思う。私自身は厳しい指導やたたかれた経験はあったが、それを体罰だと思ったことはなかった」

 ―柔道界への影響は。

 「子どもたちを指導している方には、私財を投げ出している方もいる。日本代表を育てる監督が暴力行為をやったことに対して、ものすごく反省しているし、申し訳なく思っている」

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2013年1月31日のニュース