藤田、マスターズ16位以内目標 昨年予選落ちリベンジ

[ 2012年12月27日 06:00 ]

男子ゴルフのメジャー開幕戦、マスターズ・トーナメントの招待状を手にする藤田寛之(芹沢インターナショナル提供)

 男子ゴルフの海外メジャー開幕戦、マスターズ(来年4月11~14日、米ジョージア州、オーガスタ・ナショナルGC)の主催者から、日本ツアー賞金王の藤田寛之(43=葛城GC)に招待状が届いた。藤田は既に年末時点での世界ランク50位以内(43位)に入って出場権を獲得しており、26日、本人に手渡された。

 1日遅れになったが、43歳のベテランには何よりの贈り物が届いた。マスターズ招待状が所属事務所に到着したのが25日。この日、掛川市内の自宅で関係者から受け取った藤田は「最高のクリスマスプレゼント」と笑顔を見せた。

 今季は初めて日本ツアーの賞金王に輝いたが、タイトルよりもマスターズに出場できる世界ランク50位以内が目標と公言してきた。今年最終の世界ランク43位で出場権を獲得。11年大会以来となる2度目の招待状に「前回は招待状が来るか来ないか曖昧だったが、今回は少しは落ち着いて受け取ることができた。マスターズに向けてのスタートに立てる気がする。ただただうれしい最高の気分」と所属事務所を通じてコメントした。

 初出場した11年は予選落ちし、世界トップとの差を痛感させられた。そこが40歳を超えてなお進化を続ける原点となった。海外選手との差を縮めるために飛距離アップを目指し、今季途中からは持ち球のフェードではなく、オーガスタで戦うには有利と言われるドローボールを打つことにこだわった。「11年の時は出場することに感動していたが、今回は違う。この舞台でどう演技するかの経験がある」と戦うためのイメージも見えている。

 家族との時間を削ってでもゴルフのレベルアップにこだわってきた。「ハードルが高いことには変わりないけど、4日間なんとしても演技したい。16位以内を目指したい」。目標は次回大会の出場権を得られる16位。悲願の舞台に向け、来年1月8日に本格始動する。

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2012年12月27日のニュース