山口、重圧をパワーに 男子フリー96キロ級で初優勝

[ 2012年12月22日 06:00 ]

 レスリングの全日本選手権が21日、東京・代々木第2体育館で開幕し、男子のフリースタイル96キロ級は岐阜国体覇者の山口剛(ブシロード)が決勝で佐々木健吾(日体大)にフォール勝ちし、初優勝した。84キロ級は松本真也(警視庁)が決勝で昨年優勝の松本篤史(ALSOK)を2―0で下し、2年ぶり4度目の日本一。120キロ級は岡倫之(日大)が初優勝。グレコローマンスタイルは55キロ級で田野倉翔太(日体大)、60キロ級で倉本一真(自衛隊)がいずれも初制覇。女子の59キロ級は伊藤彩香(至学館大)、72キロ級は鈴木博恵(クリナップ)が制した。

 プロレスラー永田裕志にスカウトされた有望株、山口は「重圧はあったけど、力に変えて優勝することができた」とほっとした表情。今年の国体で84キロ級から階級を上げた。「84キロ級のスピードに96キロ級に見合った力が付いてきた」。決勝では第1ピリオド終盤に素早い身のこなしで佐々木を投げ、すかさず押さえ込んだ。新日本プロレスの運営会社に所属する23歳の早大生はリオデジャネイロ五輪に向け、「日本の重量級は勝てないといわれているので、実力を付けてメダルを獲りたい」と鼻息が荒かった。

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2012年12月22日のニュース