明子「攻めて」今季ベスト!逆転V狙える3位発進

[ 2012年12月8日 06:00 ]

キレのある演技を見せる鈴木

フィギュアスケートGPファイナル第1日

(12月7日 ロシア・ソチ)
 好スタートは浅田だけじゃない。女子SPで鈴木が65・00点をマーク。自己ベスト67・51点に肉薄する今季ベストで、3位と好位置につけた。今季GP2戦ともSP5位だったが、出遅れ癖を払しょく。演技が終わると笑みを浮かべた27歳は、「思い切ってやって、攻めていこうと思った。自分らしい演技ができた」と振り返った。

 冒頭に3―3回転のコンビネーションをきっちり成功。続くジャンプはNHK杯まで3回転ルッツだったが、今大会は3回転フリップに変更した。基礎点はルッツより下がったものの、0・80点の加点を引き出す好ジャンプ。「自分のリズムを守ることを心掛けた。凄く落ち着いていた」。スピンで回転が鈍ってレベル3と取りこぼしたが、首位・浅田まで1・96点差と逆転圏内だ。

 フィギュア界では大ベテランの鈴木。現時点で14年ソチ五輪は目標に設定していない。だが、夢舞台と同じ会場で行われる今大会で気持ちに火が付く可能性もある。「フリーは滑る喜びを全身で感じながら滑りたい」。09、11年に続く3度目の表彰台は、もう目の前だ。

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