田知本愛が女子超級V 男子超級は3位が最高

[ 2012年12月2日 20:45 ]

 柔道のグランドスラム東京大会最終日は2日、国立代々木競技場で男女5階級を行い、女子78キロ超級は田知本愛(ALSOK)が決勝でロンドン五輪金メダルのイダリス・オルティス(キューバ)に一本勝ちし、2年ぶりに制した。16歳の朝比奈沙羅(東京・渋谷教育渋谷高)は準決勝でオルティスに一本負けした。78キロ級は佐藤瑠香(コマツ)がロンドン五輪代表の緒方亜香里(筑波大)との決勝に優勢勝ちして初優勝した。

 井上康生監督による再建が期待される男子重量級は、100キロ級で小林大輔(ALSOK)が世界選手権90キロ級2連覇中のイリアス・イリアディス(ギリシャ)に決勝で一本勝ちして優勝。100キロ超級は準決勝で敗れた七戸龍(九州電力)の3位が最高と振るわなかった。ロンドン五輪代表の上川大樹(京葉ガス)は2回戦で七戸に一本負けした。

 同90キロ級でロンドン五輪銅メダルの西山将士(新日鉄住金)は決勝で元世界王者の李奎遠(韓国)に一本負けし、3連覇を逃した。全日本王者の加藤博剛(千葉県警)は準々決勝で敗退した。

 日本勢は今大会で男子4階級、女子6階級を制した。

 ▽井上康生・日本男子監督の話 4階級で優勝したが、一方で課題も見えた。今回はホームであり、これから控える欧州遠征に向けてどれだけ詰めていけるか。重量級はもっともっと底上げを図っていく。立て直す情熱はもっている。

 ▽園田隆二・日本女子監督の話 田知本愛は危なげなかった。投げる能力が着実についてきたし、4年前に比べれば組み手は雲泥の差。(全選手が)今回は一番良い条件でやれる。これが海外に行けばそのままの結果になるとは思えない。

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2012年12月2日のニュース