小林浩美会長 日本勢の強化へ「4日間大会増えます」

[ 2012年11月26日 06:00 ]

表彰式であいさつをする小林会長

LPGAツアー選手権リコー杯最終日

(11月25日 宮崎県宮崎市、宮崎カントリークラブ=6467ヤード、パー72)
 来季、国内女子ゴルフツアーの4日間大会が増える。日本女子プロゴルフ協会・小林浩美会長(49)が最終戦終了後の会見で明かしたもので、2~3試合増える見込み。2016年リオデジャネイロ五輪や海外メジャー制覇に向けた選手育成だけでなく、国内で海外勢に押されて久しい日本勢のレベルアップを図る。試合は69を出したイ・ボミ(24=韓国)が、通算13アンダーで今季3勝目となる初のメジャー制覇を果たした。
【最終R成績】

 試合後に開かれた今季の総括会見。小林会長は日本ツアーのレベルアップのために温めていたプランを明かした。「(来季は)4日間大会が増えます。あ、まだ言っちゃいけなかった?」と協会スタッフに視線を向けながら「オリンピックは4日間の個人競技の方向で進んでいるし、メジャーも4日間でしょ。そこで戦う力は3日間の試合では培えませんから」と続けた。

 国内は経費の問題もあって3日間が主流で、4日間大会は5試合しかないが、世界の基準は4日間。1日試合が長くなれば、体力面を含めより力の違いがスコアに表れやすくなる。イ・ボミの優勝で韓国勢が16勝となり、15勝の日本勢は初めて他国に負け越した。日本勢の意識を変え、実力の底上げを図るためにも4日間の試合数の増加は格好のカンフル剤になる。「外国勢と技術の差はない。メジャーなのか、どこなのか。目指している場所の違いだと思う」。その試合数について小林会長は「複数」と話しただけだったが、アース・モンダミンカップなど既存の大会から2、3試合が4日間になる見込み。小林会長は予定の飛行機を1本遅らせ、熱い気持ちを口にした。その思いが選手に伝わるか。

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