有村　Ｖ目前１８番でボギー　プレーオフで涙

＜伊藤園レディス最終日＞１５番　髪をなびかせ第２打へ向かう有村

女子ゴルフツアー　伊藤園レディース最終日

（11月11日 千葉県長南町　グレートアイランド倶楽部＝６６３９ヤード、パー７２）
　首位で出た有村智恵（２４＝日本ヒューレット・パッカード）は１打リードの１８番でボギーを叩き、通算１２アンダーで並ばれたイ・ボミ（２４＝韓国）とのプレーオフで敗れ涙をのんだ。イ・ボミは３月のヨコハマタイヤ以来のツアー２勝目。有村は賞金ランク２位に浮上したものの、残る２試合を欠場。賞金女王争いは首位の全美貞と３位のアン・ソンジュの韓国勢２人に絞られた。
【最終Ｒ成績】

　毎年のようにドラマが演じられる１８番パー４に今年も波乱が待っていた。１打リードで迎えた有村は第１打を右ラフに曲げ、前の木が邪魔でピンを狙えない。フックを掛けた２打目はバンカーにつかまり寄らずボギー。同じ１８番でのプレーオフでは４メートルのバーディーパットを外し、２メートルを沈めたイ・ボミの前に涙をのんだ。「３日間で一番良くなかった。最後になってミスが出てしまった」

　２８日から米フロリダ州ＬＰＧＡインターナショナルで行われる米ツアー最終予選会に出場のため今大会が国内最終戦。左手首のケガで開幕３試合を欠場したが、その後３勝。獲得賞金も０９年に続く１億円突破でランク２位に浮上し「ケガでスタートし、まず出ることが目標だったのに３勝、最後の試合も優勝争いができたので最高の１年」と振り返った。

　次は予選会。コースはまだプレーした経験がないが、グリーンが難しいという情報は得ている。２０日頃渡米予定で「しっかり練習して調子を上げていきたい」と米ツアーにフル参戦できる２０位以内を目標に挑む。