仙台育英から10人転校 豊川が男女とも全国切符獲得

[ 2012年11月4日 18:06 ]

 12月の全国高校駅伝の出場権を懸けた愛知県高校駅伝が4日、知多市の知多運動公園陸上競技場発着で行われ、今春に宮城・仙台育英から特待生10人(男子7人、女子3人)の転入を受け入れた豊川が男女とも制し、全国切符を手にした。

 豊川は7区間(42・195キロ)の男子では転入生4人が力走、2時間4分17秒の大会新記録で初優勝し、豊川工の15連覇を阻んだ。女子は5区間(21・0975キロ)で転入生1人が走り、全区間1位の1時間8分24秒で6連覇を達成した。

 東日本大震災の影響などによるチームの混乱を理由に転校し、3月1日から登校していた生徒は、高等学校体育連盟(高体連)の規定により6カ月間は高校総体など高体連主催の大会に出られなかったため、今大会が転校後初の公式大会。昨年の全国高校駅伝男子7区で区間賞を獲得した一色恭志は「休まず練習に明け暮れてきたので(総体を)考えることもなかった」と淡々と話した。

 強豪校間の集団転校には関係者から批判も出ていたが、森安彦監督は「(周囲の雑音は)考えずにチームをまとめるようにした。(転入生は)意識が高く、ほかの子も高い意識を持てるようになった」と語った。

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2012年11月4日のニュース