東京マラソンが最高峰シリーズ入り 「五輪招致にも大きな弾み」

[ 2012年10月31日 10:12 ]

 ロンドン、ボストン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークの有名都市マラソンで構成されている世界最高峰シリーズの「ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM)」に、来年から東京マラソンが加わることが31日、関係者の話で分かった。

 伝統と歴史を誇る海外主要マラソンと肩を並べ、シリーズの一員となることで、世界で注目度が上がることが見込まれる。関係者は「この時期に東京が世界有数のマラソンとして認められたことは、2020年東京五輪招致にも大きな弾みになる」と歓迎している。

 06年に結成されたWMMは、2シーズンにまたがる対象レース(五輪と世界選手権を含む)の成績を得点化し、男女の勝者に賞金各50万ドル(約4000万円)を贈るというマラソン版のグランドスラム。07年に始まった東京マラソンは3万5000人規模で人気が定着し、国際陸連の格付けでもロードレース最高位の「ゴールド」に認定されている。
 
 ▽ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM) 2006年に世界の主要な都市マラソン主催者が連携して結成した。トップ選手が五輪と世界選手権を加えた2年間の成績をポイント(1位25点、2位15点、3位10点、4位5点、5位1点)で競う。09~10年の男子はシカゴで2連覇した故サムエル・ワンジル(ケニア)が制した。大会運営でも協力関係を築き、一流選手に高額のボーナスを懸けて記録更新を狙わせるなど、興行的な色彩も強めている。(共同)

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2012年10月31日のニュース