五輪除外で競技に打撃 ソフトボール苦渋の決断

[ 2012年10月31日 09:22 ]

国際ソフトボール連盟の臨時総会に出席した同連盟の宇津木妙子副会長(中央)

 五輪復帰を目指し国際ソフトボール連盟(ISF)が国際野球連盟(IBAF)との合併に踏み出した。野球との協調に後ろ向きだったソフトボール界には、五輪除外で受けた打撃から競技自体を再建するため苦渋の決断だった。

 日本をはじめ各国で強化費などが削減され、注目度も落ちた。当初は米大リーグでドーピング問題が深刻な野球との協力に否定的な声が強かった。臨時総会でも「野球にのみ込まれる」「ソフト男子や野球女子の将来の芽を摘んでしまう」などの異論が出たが、五輪復帰を最優先させた。

 書面投票で可否を諮っているIBAFも、合併に障害はないという。大リーグからレギュラーシーズン中にトップ選手を五輪に派遣する確約を取り付けられるかが、今後の大きな課題となる。(共同)

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2012年10月31日のニュース