関東学院大112失点 26季ぶり入れ替え戦へ

[ 2012年10月29日 06:00 ]

開幕5連敗で肩を落とす春口部長

関東大学ラグビーリーグ戦 関東学院大10-112東海大

(10月28日 秩父宮)
 リーグ戦グループ1部は東京・秩父宮ラグビー場で1試合を行い、過去10度優勝の関東学院大が東海大に18トライを奪われて10―112の大敗で初めて開幕5連敗を喫した。83年度に1部に昇格してから3桁失点は初の屈辱で、7位以下が決定。過去6度優勝の大学選手権には07年度の出場辞退を除いて90年度から出場を続けていたが、その連続出場も途切れ、86年度以来26季ぶりに入れ替え戦(7、8位が対象)に回る。

 低迷の今季を象徴する関東学院大の試合だった。試合開始わずか22秒であっさりトライを奪われると、タックルが甘くて東海大に好き放題にやられっ放しでまさかの112失点。74年の着任から関東学院大を強豪に引き上げた春口広部長(63)は「申し訳ない。上っていくのは時間がかかるけど、下るのは早いよね」と力なく話した。

 06年度には10年連続で大学選手権決勝進出を果たして6度目の優勝を果たした名門が落ちた。07年度の大麻事件の影響で有望新人の確保が困難となった。最近3年間は高校日本代表経験者の入部がなく、体格でも相手より下回る。昨季は早大を破って6季ぶりの4強入り。しかし、今季は春季大会で早大に0―95の大敗を喫してから浮上できない。

 かつては箕内拓郎(36=NTTドコモ)、有賀剛(28=サントリー)ら強烈なリーダーが下級生を引っ張ってチームの底上げにつなげた。しかし、現在はリーダー不在で、4年生の練習参加者もまばらな状態だという。この日の東海大戦で先発した4年生はFB楢崎翔だけで、後半18分からは全員3年生以下で戦った。途中からゲーム主将を務めたSH井上卓哉(3年)は「悔しさをバネに頑張る」と必死に前を向いた。

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2012年10月29日のニュース