大相撲力士と高校生が交流大会 底辺拡大へ画期的試み

[ 2012年10月20日 19:10 ]

若手力士とアマチュア相撲の強豪高校との合同大会後、記念写真に納まる貴乃花親方(奥右から3人目)ら

 大相撲の貴乃花親方(元横綱)が中心となって企画した若手力士とアマチュア相撲の強豪高校との合同大会が20日、宮崎県椎葉村で開催された。プロ側の呼び掛けによる画期的な交流戦で、底辺拡大や相撲人気回復のきっかけとするのが狙い。

 「プロ、アマに関係なく相撲人を増やすのが私の使命」という貴乃花親方に賛同し、全国高校総合体育大会常連の埼玉栄、鳥取城北、文徳(熊本)が参加した。同親方の景子夫人が宮崎県出身で、2年前から貴乃花部屋と交流する椎葉村に屋根付きの土俵が完成したことに合わせて大会が催された。

 1チーム3人の団体戦。大相撲は貴乃花部屋と立浪部屋の幕下以下の力士が各部屋で2チームをつくり、3校を合わせた全7チームで総当たり戦を実施した。6戦全勝で優勝した埼玉栄の山田道紀監督は「勝ち負けは関係ない。公の場でプロとアマが相撲を取るのは歴史的なこと。これが第一歩になれば」と話した。

 貴乃花親方は参加校を増やして大会を継続し、合宿などでも交流を盛んにしたい考え。「大相撲との間に垣根は必要ない。同じ土俵に立つ者同士が一つになり、相撲文化の衰退を抑えていきたい」と語った。

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2012年10月20日のニュース