安藤美姫 今季も欠場 このまま現役引退の可能性あり

[ 2012年10月10日 06:00 ]

今季のGPシリーズを欠場することになった安藤美姫

 今季復帰が消えた。日本スケート連盟は9日、フィギュアスケートの07、11年世界選手権金メダリスト・安藤美姫(24=トヨタ自動車)が今季のGPシリーズを欠場すると発表した。

 昨季は競技会に出場せず、復帰を目指していたが、メーンコーチ不在による調整不足を理由に決断。競技会で滑ることなく、このまま現役引退の可能性も出てきた。

 今季も勝負のリンクに戻ってこない。昨季、完全休養して、競技会復帰を目指していた安藤は、2大会まで出場できるGPシリーズは中国杯(11月2~4日、上海)、フランス杯(同16~18日)にエントリーしていたがともに欠場する。11年の世界選手権後にニコライ・モロゾフ氏との師弟関係を解消した元女王は、メーンコーチ不在の状況だった。日本スケート連盟は欠場理由として「指導者不在で練習せざるを得ない状況であること」に加え、「技術的、精神的に調整が間に合わなかった」と説明した。

 この決断はGPシリーズ欠場という事実以上に、大きな意味を持つ。国際スケート連盟(ISU)は今季から、休養した選手がGPシリーズに復帰する場合、不測の事態がない限り試合に出場することを約束する誓約書への署名を義務化。安藤もこの誓約書に署名しており、関係者によると、ISUから出場停止などのペナルティーを科せられる可能性が高いという。

 安藤は現時点で年末の全日本選手権の出場権も持っておらず、同選手権出場が絶対条件となる来年3月の世界選手権の代表入りも不可能。現状では出場できる大会がなく、今季復帰は消えた。

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2012年10月10日のニュース