日馬 救急車寄贈で母国と橋渡し「一人でも多くの命が助かれば」

[ 2012年10月8日 18:37 ]

 大相撲の横綱日馬富士関が8日、神奈川県秦野市の出雲大社相模分祠で、母国モンゴルのウランバートル市に寄贈する救急車の贈呈式に出席した。秦野市が使わなくなった車両を寄付するに当たり、NPO法人を通じて両市をつないだ新横綱は「これで一人でも多くの人の命が助かればうれしい」と話した。

 母国は救急車が少なく、日馬富士関が2006年末に父ダワーニャムさんを交通事故で亡くした際も、装備が整った緊急車両は来なかったという。その無念と生前の父の教えもあって慈善活動に積極的になり、4月に神奈川県厚木市が救急車と消防車各1台を寄贈した際も仲介役になった。

 式の前には奉納土俵入りで不知火型を披露。しこ名「日馬富士」の名付け親で、来日当初から交流のある草山清和分祠長は「これからも世のため人のためになる器の大きな人間になって」と励ました。

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