15歳沙羅GP初V「私にとって最高」の台から好ジャンプ

[ 2012年9月23日 06:00 ]

 ノルディックスキーのGPジャンプ女子は22日、カザフスタンのアルマトイで、個人第3戦(HS106メートル、K点95メートル)を行い、W杯優勝の実績がある15歳の高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)が、1回目に105メートル、2回目に最長不倒の105・5メートルを飛び、合計247・3点でGP初優勝を果たした。総合争いでも首位に浮上した。

 昨季W杯総合女王のサラ・ヘンドリクソン(米国)や、総合2位のダニエラ・イラシュコ(オーストリア)ら強豪は欠場しており、出場選手は18人。渡瀬あゆみ(サッポロスキッド)は、合計205・4点で5位、伊藤有希(北海道・下川商高)は9位、山田優梨菜(長野・白馬高)は12位、葛西賀子(日本空調)は13位だった。

 強豪がそろっていない中とはいえ、高梨が格の違いを見せつけた。2回ともヒルサイズに迫るジャンプをそろえた快勝に「本当にうれしい」と声を弾ませた。1回目はジャンプに有利な向かい風を全選手の中でもっとも強く受け105メートルまで伸ばす。2回目は上位選手と変わらない向かい風ながら、最長不倒と技術の高さも見せた。グランプリの総合優勝争いでも首位で23日の最終戦を迎える。「私にとって最高」というお気に入りの台で、冬のW杯へ弾みをつける快挙に近づいた。

続きを表示

2012年9月23日のニュース