パットしないねぇ…遼、出遅れ63位「凄く速いライン」に苦戦

[ 2012年8月31日 06:00 ]

<フジサンケイクラシック第1日>63位タイと出遅れさえない表情の石川遼

男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第1日

(8月30日 山梨・富士河口湖町 富士桜カントリー倶楽部=7437ヤード、パー71)
 09年から連覇した経験のある大会で石川遼(20=パナソニック)が出遅れた。2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの2オーバー、73で63位と苦戦。プロ転向後、この大会でのワーストスコア、ワースト発進となった。1イーグル、6バーディー、1ダブルボギーの65をマークした宮本勝昌(40=ハートンホテル)が首位に立った。
【第1R成績】

 一日を振り返った石川は遠くを見つめながら「特に良いところはなかった」とこぼした。73はアマ時代の07年最終日に並ぶ大会自己ワーストスコア。カットラインは60位タイまでだが、63位と出遅れ2週連続の予選落ちの危機に立たされた。

 痛かったのは501ヤードの5番パー4。右セミラフから残り220ヤードの2打目を5Iで狙ったが、ピンから40ヤードほど離れた右の林に打ち込み、アプローチもグリーンに乗らずダブルボギーを叩いた。ただ、それ以上に泣かされたのが「(完成度)10~20%」というパット。インから出て13番は2メートルのパーパットがカップの左縁に止まりボギー。2バーディーを奪い返した後の2番では下りの1・5メートルのバーディーパットがカップに蹴られた。

 「凄く速いライン。距離を合わせるのがいっぱいいっぱいだった」。7番でも1メートルのパーパットがカップに蹴られリズムをつくれなかった。予兆はあった。大会前にパットの打ち方を変えた。それまではテークバックでインサイドに引き、インサイドにフォローをとる、弧を描くスイング軌道で打っていたが、よりフィーリングを出すためにストレートに変え、パターも35インチから33インチに短くしていた。佐々木孝則コーチは「短くするとボールが目の下にくる」と視覚効果を説明していたが、結果はすぐには出なかった。「まだやりたいことができていない」と石川。この日は杉並学院の同級生で明大ゴルフ部の伊山祐介が初めて観戦。「パットが入るよう念を送っておきます」とスタート前に話していた友人の応援も実らなかった。

 それでもまだ上位に追いつくチャンスはある。「挽回はいくらでもある。あしたアンダーパーの世界に行けばチャンスはある。3日間まくるだけ」と追い上げを誓った。

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2012年8月31日のニュース