通訳帯同せず苦手の英語克服…美香「1人でやることが自信に」

[ 2012年8月21日 06:00 ]

ガッツポーズする宮里美香

USLPGAツアー セーフウェー・クラシック最終日

(8月19日 オレゴン州ノースプレーンズ パンプキンリッジGC=6611ヤード、パー72)
 宮里美は高校卒業後、日本ツアーを経ずに米ツアーに挑戦した。同い年でジュニア時代のライバルのヤニ・ツェン(台湾)が、新人で出場した08年全米女子プロ選手権でいきなりメジャー初優勝したことに背中を押された。ただ、世界ランク1位に上り詰めた盟友とは違い、順風満帆ではなかった。

 英語が苦手で生活面でストレスを抱えながら戦った。拠点を置くフロリダ州の自宅の電球が切れた時にも説明できないため切れた電球を電器店に持って行って店員に見せていたほど。最初のシーズンの最終戦後には「正直、不安だった」と涙を見せた。

 それでも日本に戻ろうとは思わなかった。経費削減のため、飛行機を使わず車で長距離移動をした。昨年から通訳、トレーナーを帯同せず、キャディーと2人で転戦を続ける。炊飯器を持参し玄米をたいておにぎりをつくる。コーチ、キャディーとの会話の中で英語も少しずつ上達した。「1人でやることが自信にもなるし、プレーにも表れていると思う」。4年の苦労がようやく実った。

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2012年8月21日のニュース