女子マラソン 日本人最高は木崎の16位 尾崎は19位

[ 2012年8月5日 21:52 ]

女子マラソン 雨が上がった30キロ付近を走る木崎良子

ロンドン五輪陸上

 女子マラソンが5日に行われ、日本人選手は08年北京五輪に続いて入賞なしに終わった。木崎良子の2時間27分16秒で日本人最高の16位。尾崎好美は2時間27分43秒で19位、重友梨佐は時間40分6秒79位だった。

 ロンドン市内の観光名所などを周った今大会。細い道やくねくねと入り組んだコースが多い中で、各国選手はコース取りに苦戦を強いられた。レース開始直後は雷が鳴るほどの大雨で、全体的にペースを伺いながらのスタートとなった。

 日本人3選手はスタートから先頭集団の後方に位置取った。10キロ地点で尾崎は32位、、木崎は35位と先頭集団後方をキープしたが、重友は遅れはじめた。15キロ手前で尾崎、重友が一時トップに立ったが、20キロ地点で木崎はトップと4秒遅れの23位、尾崎は5秒遅れの28位。重友は19秒遅れて38位。レースはケニア、エチオピアのアフリカ勢がトップを引っ張りはじめた。

 雨が上がり、日が差し始めた25キロ地点では、日本人トップの尾崎がトップから約1分10秒遅れで、入賞圏内の8位と51秒差。木崎は尾崎から15秒遅れ。重友は完全に遅れてしまった。

 35キロ地点ではトップとの差はじりじりと離れていき、尾崎が21位、木崎が22位。最後は2人とも追い上げをみせ、木崎が2時間27分19秒の16位、尾崎が2時間27分43分の19位でゴールした。

 金メダルは41キロで抜け出したエチオピアのゲラナ。タイムは2時間23分07秒で、00年シドニー五輪金メダリスト・高橋尚子のもつ五輪レコードを7秒更新した。

 ▼木崎のコメント 最後まで先頭集団につけたかったけど、自分の力不足でした。でも、持ち味である最後まであきらめないというのはできた。(20キロ過ぎの)下り坂でスピードアップされてついていけなかった。達成感はあるけど、一番は悔しい。この経験を無駄にしないように、駅伝やマラソンなど国内のレースで生かした。

 ▼尾崎のコメント (レース前は)後半に先頭から遅れてくる選手を拾っていけたらと思っていたけど、そこができなかった。それ以外は思い通りできた。(五輪まで)どうやれば勝てるだろうと考えながらやってきたけど、まだまだ考えなければならないと思いました。入賞が目標だったから悔しいけど、しっかりゴールできたのはよかった。

 ▼重友のコメント ずっと最後まで応援してくれている人がいたので、ゴールを目指して最後まで走りました。(結果は)自分の力不足だとか、経験も含め自分の弱さだと思う。途中から順位関係なく、最後までゴールする事を考えていた。(コースは)カーブやアップダウンが多く、練習していないと足にくるな、と思いました。(ゴール後のおじぎは)最後まで応援してくれた方にありがとうございました、という思いでしました。

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