愛は世界1位に完敗 8強止まりで悔し涙

[ 2012年8月1日 06:00 ]

女子シングルス準々決勝で中国の丁寧(手前)にストレート負けを喫した福原

ロンドン五輪卓球女子シングルス準々決勝

 女王の壁は高かった。3大会連続五輪出場の福原は、第1シードで世界ランク1位の丁寧に0―4でストレート負け。試合が終わると、応援に来ていた団体戦要員の平野に抱きかかえられ、大粒の悔し涙を流した。「練習してきたことは全部出せたし、自分の持っているものは全部出せたと思う」と険しい表情を浮かべた。

 第1ゲームが全てだった。10―6と先にゲームポイントを握りながら、女王の逆襲を許した。ジュースにもつれ込むと、13―13からチャンスボールの連続を決められず、このゲームを落とした。「10―6から勝ち急いでしまったのもあった。1ゲーム目が凄く大事になってくるのに」。第2ゲーム以降は圧倒され、完敗でシングルスは終戦だ。

 3日からは団体戦がスタートする。「あらためて団体戦でメダルを獲りたい気持ちが強くなった。負けてしまった分も頑張りたい。みんなにいい報告をできるように」。08年北京五輪は3位決定戦で負けて、メダルには届かなかった。4年前の悔しさも胸に秘め、福原が表彰台へ再発進する。

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2012年8月1日のニュース