柔道会場で不審物騒ぎ…中村ら足止めも“平然”

[ 2012年7月25日 06:00 ]

柔道の本番会場エクセルを視察し、笑顔を見せる女子48キロ級の福見(右端)ら

 ロンドン五輪の柔道などが行われる会場で23日、不審物騒ぎがあり、会場が約2時間にわたって封鎖された。巨大な展示場ホール「エクセル」は二つの駅と直結しているが、接続する通路が英国軍によって突然封鎖されたのは午後4時(日本時間24日午前0時)すぎ。警備担当の兵士たちは「不審な小包が見つかったと聞いている。あとはよく分からない」と繰り返した。

 騒ぎの“犠牲”となったのが、柔道の女子代表7選手。男子より1時間遅れてバスで現場に到着し畳などの感触を確認したが、帰りのバスは会場に入ってこられず。約1時間ほど足止めされ、最終的には係員が誘導する形で駅へと脱出し、予定外の電車移動を余儀なくされた。

 それでも、メダル候補たちはたくましい。52キロ級の中村美里(23=三井住友海上)は「不審なものが見つかった、と聞かされたけど、みんなでしゃべって待っていたので不安に思うことはなかった」と平然。78キロ超級の杉本美香(27=コマツ)も「電車の方がかえって速くて快適だった」と笑顔で問題なしを強調した。

続きを表示

2012年7月25日のニュース