主将だけど…村上日程考慮し開会式不参加

[ 2012年7月20日 06:00 ]

生名小学校で行われた壮行会で子どもたちとタッチを交わすロンドン五輪陸上男子やり投げの村上幸史

 ロンドン五輪の日本選手団主将を務める陸上男子やり投げの村上幸史(32=スズキ浜松AC)が27日の開会式に参加しないことが19日、関係者の話で分かった。

 公式行事への参加を要望する日本オリンピック委員会(JOC)が日本陸連などと調整したが、大会後半になる競技日程を考慮し、国内での最終調整を優先させる形で決着した。最近の夏季五輪では、00年シドニー五輪で日本選手団主将の杉浦正則(野球)が開会式に参加しなかった。

 ≪地元壮行会で最高投げ誓う≫村上の壮行会が19日、出身地の愛媛県上島町の生名小で開かれ小中学生約300人がエールを送った。小学生は花束と「世界で輝け私たちの星」と書かれた横断幕を贈呈。村上は「きょうのことを思いながらロンドンで最高の投てきをしたい」と意気込んだ。小学生の時の担任や同県今治市の今治明徳高で一緒に練習した仲間からのビデオレターも上映された。瀬戸内海に浮かぶ同町の生名島で育った村上は「自分と同じ島で育った子供たちに応援してもらえるのは格別。全力を出し切りたいです」と話していた。

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2012年7月20日のニュース