イスラム教徒の大砂嵐「ラマダン」前に勝ち越し

[ 2012年7月20日 06:00 ]

大砂嵐(右)が寄り切りで弾丸を下す

大相撲名古屋場所12日目

(7月19日 愛知県体育館)
 エジプト出身でアフリカ大陸から初の力士となった西序二段8枚目の大砂嵐(20=大嶽)がイスラム教の慣例「ラマダン」(断食月)前に、勝ち越しを決めた。

 西序二段9枚目の弾丸(21=高田川部屋)を右四つから力強く寄り切り。途中出場ながら4勝目(1敗1休)を挙げ「足が痛くてフルパワーじゃなかった。勝ったのはよかったがまだまだ。これから頑張ります」と話した。場所前に発症した左足首の蜂窩(ほうか)織炎が18日に再発。名古屋市内の病院でうみを出して土俵に上がり、取組後にも病院に直行して治療した。20日からはいよいよラマダンが始まるが「不安はない。きょうの夜にいっぱい食べていっぱい水を飲むよ」と笑った。最後の取組はラマダン3日目の千秋楽に決定。「あと1勝するよ」と必勝を誓っていた。

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