乾・小林ペア、異例の“追試”でメダル死守へ手応え

[ 2012年7月17日 06:00 ]

テクニカルで息の合った演技を披露する乾(左)、小林ペア

 メダル死守へ手応え上々だ。ロンドン五輪のシンクロナイズドスイミング・デュエット代表の乾友紀子(21)小林千紗(24=ともに井村シンクロク)組が16日、国体関東ブロック大会が行われた東京辰巳国際水泳場で演技を公開した。

 五輪前最後の公開演技のはずだった6月26日の出来が振るわず、異例の“追試”として演技。テクニカルルーティンについて、乾が「6月に比べるとスピードが上がった」と言えば、小林も「自分たちのものになってきている」と振り返った。

 フリールーティンは和太鼓の曲を取り入れた五輪本番での演技構成を、初めて公の場で披露。2人の動きがずれるシーンもあり、「曲も替わって泳ぎこなすのが難しい」と小林は話したが、日本水連の本間シンクロ委員長は「(フリーは)メリハリが少し出てきた。表情も曲調に合わせて使えている」と評価した。

 08年北京五輪ではチームはメダルを逃したものの、デュエット(鈴木絵美子・原田早穂組)は銅メダル。84年ロサンゼルス大会から、デュエットが実施されなかった96年アトランタ大会を除き、日本はこの種目で表彰台を逃したことがない。連続メダル死守へ、小林は「自分の限界を決めずに進化したい」と気合を入れた。

続きを表示

2012年7月17日のニュース