16歳女子高生の土井杏南 戦後最年少五輪出場へ

[ 2012年7月4日 06:00 ]

リレー要員として正式に五輪代表となった土井杏南

 最年少で夢舞台を駆ける。日本陸連は3日、世界ランキングの上位16カ国・地域が出場資格を得るロンドン五輪のリレー種目について、女子400メートルリレーで出場が決まったと発表した。

 同種目での五輪は64年東京大会以来、48年ぶり。リレー要員の女子高生スプリンター・土井杏南(16=埼玉栄高)は正式に五輪代表となった。土井が出場すれば、日本陸上界で戦後史上最年少になる。また、08年北京五輪で銅メダルの男子400メートルリレー、同1600メートルリレーも出場権を獲得した。

 「目標としていた五輪なので、ホッとしたのとうれしい気持ちでいっぱい。自分らしい走りをした結果が(五輪に)つながった」

 日本陸連から連絡を受け、埼玉栄高で報道陣に対応した土井は、時折笑みを浮かべた。同種目の予選は8月9日(日本時間同10日)に行われる。レース当日に16歳11カ月の土井は、出場すれば戦後史上最年少だ。

 「最年少とかはあまり意識していない。結果としてそうなれば光栄です」。

 女子100メートルで国内の中学、高校、ジュニア記録を全て塗り替え、今季は自己記録を0秒17更新。6月の日本選手権決勝でも日本記録保持者・福島を70メートル付近までリードして2位に入った。リレー代表は福島、土井、高橋、市川、佐野の5人。1人は走ることができないが、土井は6月28日のオセアニア選手権400メートルリレーで1走を務めており、順当なら本番でもスターターを担う可能性が高い。

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