“ゴルフ界のホマキ”桜井　マンデーから９位発進

18番でバーディーを奪い笑顔の桜井

ＵＳＬＰＧＡツアー　アーカンソー選手権第１日

（6月29日 アーカンソー州ロジャーズ　ピナクルＣＣ＝６３７６ヤード、パー７１）
　堂々の米デビューだ。マンデー予選を突破し初の米ツアー挑戦となった桜井有希（２３＝フリー）は、臆することなく４バーディー、２ボギーの６９。最高気温３７度の酷暑に負けず、首位に４打差の９位と好スタートを切った。宮里藍（２７＝サントリー）は３アンダーの６８で６位。上田桃子（２６＝フリー）と宮里美香（２２＝ＮＴＴぷらら）も１アンダーの１９位と上位につけた。６アンダーのベロニカ・フェリベルト（２６＝ベネズエラ）が単独首位に立った。

　米デビュー戦で桜井が魅せた。最終１８番パー５の残り１１１ヤードの第３打はピン奥から傾斜で戻って１メートルに。バーディーで締めるとギャラリーから歓声を浴び「日本ではあまりないのでうれしい」と顔をほころばせた。

　今季はフロリダ州のゴルフアカデミーで、元女王アニカ・ソレンスタムさんを米ツアー８度の賞金女王に導いたヘンリー・ライス氏の指導を受けている。同氏のアドバイスで反省ノートをつけ「自分の癖が分かってきた」という。これまでピンを攻めて失敗することが多かったが、この日はグリーンセンターを意識。パーオン率を上げバーディーチャンスも増えた。

　月曜日に行われたマンデー予選は２位通過。ＵＳＬＰＧＡによると、マンデー予選を突破して本戦も制した選手はいないという。史上初の快挙に向け、女優の堀北真希似の２３歳は「あすは３アンダーで回りたい」とさらなる高みを見据えた。

　◆桜井　有希（さくらい・ゆき）１９８８年（昭６３）１１月１５日、京都市生まれの２３歳。１０歳からゴルフを始め、中学で関西ジュニアなどを制し、京都学園高在学中はナショナルチームで活躍。０８年に２度目のプロテストで合格。同年のステップアップツアーで１勝。昨年の日本ツアーの予選会は２０７位に終わり、今季は主催者推薦での出場に限られるが、サイバーエージェント・レディースで９位。１メートル６３、５３キロ。