格下タイに競り負け…チーム底上げに不安残す

[ 2012年6月18日 06:00 ]

フルセットの末、タイに競り負けた日本

バレーボール女子ワールドグランプリ小牧大会最終日

(6月17日 小牧市スポーツ公園総合体育館)
 1次リーグ2試合を行い、世界ランキング3位の日本は12位のタイに2―3と競り負け、3勝3敗の勝ち点10となった。先月のロンドン五輪最終予選ではストレートで破った相手だったが、主力の木村沙織(25=東レ)らの不在が響いた。控え組が結果を出せず、チームの底上げには不安を残す内容となった。

 フルセットの末の敗戦に日本陣営は固まった。セットカウント2―1から流れを失い、最終セットは14―11とマッチポイントを握ってからひっくり返されていた。サーブレシーブ役は普段、木村やリベロの佐野が務めるものの、2人はともに風邪が治らず、この日も会場に現れなかった。代わりに迫田と石田が抜てきされたがリズムをつくれなかった。

 迫田は「難しいと思った」と振り返り、石田は「ふがいない結果。こんなことでは通用しない」と涙目だった。前夜に左足首をひねった栗原はベンチを温め、コートにいた主力組は江畑だけ。控え組の力不足が黒星につながった。

 五輪出場権を獲得してから、攻撃のさらなるスピードアップを目指しているが、現状はミスが目立つ。真鍋監督は「今の段階でコンビが合わないのは想定している。ただ、スピードを上げないとメダルは獲れない」とチームにハッパをかけた。22~24日の大阪大会後に五輪代表12人を絞り込むが、まだまだ悩ましい問題が多そうだ。

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2012年6月18日のニュース