重友、尾崎ら チームの枠超え米高地合宿へ

[ 2012年6月14日 19:19 ]

 ロンドン五輪女子マラソン代表の重友梨佐(天満屋)尾崎好美(第一生命)木崎良子(ダイハツ)の3選手が14日、標高約2100メートルの米アリゾナ州フラッグスタッフで実施する合同合宿に向け、相次いで出発した。4年前の北京五輪で惨敗し、復活を期す女子マラソンにとって実業団チームの枠を超えた新たな試みだ。

 成田空港で記者会見した24歳の重友は「緊張感を持って刺激し合いながら合宿できるいい機会」と意気込み、30歳の尾崎は「楽しみな部分もあり、ライバルでもあるので今の自分の力を確認したい」と話した。

 大阪(伊丹)空港で取材に応じた26歳の木崎は「もう1段階ステップアップしなければいけない。今は少し不安な気持ちの方が大きいが、自信をつけて帰ってきたい」と緊張した面持ちだった。

 昨年の世界選手権はケニア勢が集団でペースをコントロールする戦術で表彰台を独占した。日本陸連の武冨豊女子マラソン部長は合宿を通じて「日本もチームジャパンで戦う意識を高めたい」との意向を示した。合同合宿を自ら提案したという第一生命の山下佐知子監督は「日本ではライバルでも互いに知恵を出し合ってやっていきたい」と強い決意を語った。

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2012年6月14日のニュース