藤原に新たなスポンサー“トマトパワー”で五輪走る

[ 2012年6月14日 06:00 ]

カゴメと協賛契約し、記者会見でポーズをとる藤原新

 ロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新(30=ミキハウス)が食品メーカーのカゴメとスポンサー契約を結び、13日に都内で会見した。1日1食はトマトやトマト加工食品を藤原が摂取していることを知った同社がオファー。契約期間は1年だが、今後は活動費のほかにトマトジュースなどの食品提供するほか、同社の行うトマトと運動に関する研究情報も長期的に提供するという。

 会見でトマトを頬張って見せた藤原は、中学生時代から大好物だったことを明らかにし「トマトに含まれるリコピンが活性酸素を除去してくれることは前から知っていた。トマト好きが競技成績の向上につながっていると思う」と笑顔。これで正規スポンサーは所属契約のミキハウスだけでなく、BMWとカゴメ、さらに移動をサポートする全日空とも契約したことを明かした“元・無職ランナー”は「みんな無所属時代の頑張りを評価してくれている。強いマインドを失ったら僕の価値はゼロになるし、その頃の気持ちを忘れないようにやりたい」と、顔をトマトのように紅潮させていた。

 ≪札幌Hで仕上げ≫藤原は12日に故郷・長崎で行うはずだった公開練習をキャンセルしたため、体調不良が報じられたが、会見では元気な姿を見せた。「前日(11日)に43キロ走を行って消耗が激しかっただけ」と、追い込み練習の結果だったことをアピール。来週からは北海道で合宿を行い、五輪前最後のレースとして来月1日の札幌国際ハーフに出場することを明らかにし「今は距離をしっかり走る時期。あと3回は43キロ走をやってロンドンに行きたい」と話した。

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2012年6月14日のニュース