ナダル順延死闘制し3連覇 ジョコビッチに雪辱

[ 2012年6月12日 06:00 ]

男子シングルスで3連覇を達成し、優勝カップをかむラファエル・ナダル

全仏オープンテニス最終日

(6月11日 ローランギャロス)
 順延で39年ぶりに月曜日にずれ込んだ男子シングルス決勝は第2シードのラファエル・ナダル(26=スペイン)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(25=セルビア)を6―4、6―3、2―6、7―5で下して3連覇を飾った。全仏は単独最多7度目、4大大会はロッド・レーバー(オーストラリア)、ビョルン・ボルグ(スウェーデン)に並ぶ歴代4位の11度目の優勝。ジョコビッチは史上8人目の生涯グランドスラム(4大大会全制覇)と史上3人目の4連勝はならなかった。

 雨にも負けず、ナダルが2日がかりのタフな戦いを制した。マッチポイントを握った場面で、宿敵ジョコビッチのダブルフォールト。ボルグの6度を上回る、最多7度の全仏を制した赤土の王者は「特別な優勝だ。全仏の優勝杯を置く場所は、いつも空けてあるので、そこに飾りたい」と喜んだ。

 4大大会では昨年のウィンブルドンから4大会連続となる同一カードの決勝。10日の第3セットで、今大会初めてセットを奪われた。第4セットの1―2で再開した直後の第4ゲームをブレーク。第12ゲームの30―30からの打ち合いでは甘い球を逃さずにフォアのショットを決め、3連敗していたジョコビッチの壁を突き破った。

 1月の全豪オープンでは5時間53分の大熱戦で敗れた。しかし、ナダルは「ピンチを楽しんで、敗戦も前向きに受け取れるようになった」と悔しさをばねに成長。得意のローランギャロスで、強さと誇りを取り戻した。

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