為末が引退宣言「五輪に行ったら五輪で。行けなかったら…」

[ 2012年6月2日 17:37 ]

2日に行われた陸上の愛知県選手権の予選会に出場した為末大

 陸上男子400メートル障害で、世界選手権で2度銅メダリストとなった為末大(34)=CHASKI=が2日、名古屋市瑞穂陸上競技場で行われたレース後、出場を目指すロンドン五輪を区切りに現役引退すると表明した。為末は「今年で終わりにするのは決めていた。五輪に行ったら五輪で、行けなかったら日本選手権で引退する」と話した。

 日本記録保持者で、4大会連続の五輪を狙う為末はこの日、五輪代表最終選考会を兼ねた日本選手権(8日~10日・大阪市長居陸上競技場)に向けた調整のため、愛知県選手権の予選会に出場。最後の10台目のハードルに接触して転倒し、ゴールしたものの56秒73に終わった。

 引退を決めた時期について、為末は「去年の9月ごろから考えていた」と明かした。復活を懸けて3年ぶりに出場した昨年の日本選手権は6位に沈み「自分としてはショックだった」という。

 中学時代から注目を集めていた為末は、広島皆実高―法大を経て活躍。400メートル障害で2001年に47秒89の日本記録を樹立した。世界選手権は01年エドモントン、05年ヘルシンキの両大会で銅メダルに輝き、五輪は2000年シドニーから3大会続けて出場、04年アテネ大会で準決勝に進出した。

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2012年6月2日のニュース