日本 サーブミスで自滅…セルビアに完敗

[ 2012年6月2日 06:00 ]

<バレーボールロンドン五輪最終予選 日本・セルビア>セルビアにストレート負けを喫し肩を落とす(左から)永野、松本、米山、山本

バレーボール男子ロンドン五輪世界最終予選兼アジア予選第1日

(6月1日 東京体育館)
 2大会連続の五輪出場を目指す世界ランキング15位の日本は、初戦で同7位のセルビアと対戦し、0―3のストレートで完敗した。サーブのミスが目立ち、リズムに乗れなかった。8チームで2枚の五輪切符を懸けた争いは、苦しいスタートとなった。2日は同16位のベネズエラと対戦する。

 サーブが決まらない。日本は石島や福沢が放つジャンプサーブが再三外れた。第1セットだけでミスが7本。これだけ簡単に相手に得点を与えては、平均身長で8センチ上回る格上セルビアに勝つのは難しい。19―25で落とすと、リズムに乗れないまま3連続失セット。欧州王者のセルビアにストレートの完敗だった。

 植田監督は「われわれのサーブが全てだった」と険しい表情で敗因を挙げた。昨年のW杯で過去ワーストタイの10位に終わって以降、トスの改善とともにサーブの強化を最大の課題とし、練習からミスに対してペナルティーを科して攻撃的なサーブの成功率アップを図ってきた。だが、サーブミスはセルビアの計15本に対し、日本は計20本。練習の成果を発揮できず、指揮官は「初戦のプレッシャーで硬さがあった気がする」と唇をかんだ。

 ロンドンへの道のりは厳しくなったが、チャンスはまだ十分ある。4年前は初戦で強豪イタリアに逆転負けしながら、そこから6連勝で4大会ぶりの五輪出場を決めた。ベテラン山本は「1つも負けられない状況。集中して最後まで攻める気持ちを出したい」と気合を入れ直していた。

 ▽バレーボール男子ロンドン五輪への道 8チームの総当たり戦で、(1)1位(2)2位以下のアジア(日本、韓国、中国、オーストラリア、イラン)最上位の計2チームに本大会出場権が与えられる。変則的な勝ち点制で3―0、3―1の勝利は勝ち点3を得る。3―2の勝ちは2で、フルセット負けは1となる。1―3、0―3の敗戦は0。勝ち点で並んだ場合は勝利数が多い方が上位。続いてセット率、得点率の順となる。

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2012年6月2日のニュース