五輪代表組が活躍!日本 6年ぶりVへ王手!

[ 2012年5月27日 06:00 ]

<女子レスリングW杯・日本対中国>厳しい攻めを見せる吉田沙保里

女子レスリング国別団体戦W杯第1日

(5月26日 東京・代々木第2体育館)
 1次リーグAグループの日本は大会5連覇中だった中国を5―2で破り、決勝進出を決めた。55キロ級の吉田沙保里主将(29=ALSOK)が2戦全勝。48キロ級の小原日登美(31=自衛隊)63キロ級の伊調馨(27=ALSOK)が3戦全勝とロンドン五輪代表組が活躍。72キロ級の浜口京子(34=ジャパンビバレッジ)も北京五輪金メダルの王嬌(オウキョウ)(24)に逆転勝ちする金星を挙げた。日本は27日の決勝で6年ぶりの優勝を懸けロシアと対戦する。

 役者がしっかり役割を果たし、日本が6年ぶりの覇権奪回へ王手をかけた。吉田主将はロンドン五輪の米国代表キャンベルにフォール勝ちするなど、きっちり2勝。08年の北京五輪イヤーに連勝が119でストップした因縁の大会に「いろんなことがよみがえって(タックルに)飛び込むことができなかった」と反省したが「決勝では飛び込まないと始まらないし、きっちり修正する」と気持ちを引き締めた。

 残る2人の世界女王も格の違いを見せた。小原は現役51キロ級女王と08年の48キロ級Vを連破。中国選手には逆転勝ちだったが「組み合わせは厳しいと思ったけど相手を肌で感じることができたので良かった」と五輪本番への手応えをアピールした。吉田とともに五輪3連覇を狙う伊調は、残り10秒のタックルを返されるシーンがあったが「五輪に向けて試しておいてよかった」と胸を張った。

 昨年の世界選手権女王3人を擁し、ロンドンへのステップを強調してきた栄和人監督は「中国の6連覇を阻んだのが何より」と安どの表情。27日の決勝へ「ロシアにきっちり勝って弾みをつけたい。4―3か5―2かな」と高らかにVを宣言した。

続きを表示

2012年5月27日のニュース