太田雄貴、まさかの1回戦負け…ロンドン五輪大丈夫?

[ 2012年4月30日 06:00 ]

男子フルーレ個人1回戦で香港選手に敗れた太田雄貴

 フェンシングの高円宮牌W杯最終日は29日、和歌山ビッグウエーブで行われ、男子フルーレ個人の決勝トーナメントを行い、北京五輪銀メダルで世界ランク17位の太田雄貴(26=森永製菓)は、1回戦で19歳の同58位・崔浩然(香港)に8―15で敗れた。日本勢は三宅諒(21=慶大)の3回戦進出が最高で、ロンドン五輪へ不安を残す結果となった。

 太田の顔は悔しさであふれていた。昨年のアジア選手権2回戦で7―15と完敗した相手に、見せ場すらつくれず完敗。「苦手意識を持ったことが敗因。一つもいいところなく終わって不安しかない」と肩を落とした。

 3―3から5連続失点で流れを失った。無理に攻めてカウンターで失点を重ねる悪循環。昨年9月に左第4肋骨骨折で1カ月離脱して以来、リズムを崩した。最近は試合の進め方に迷いが生じ、相手のプランに乗らざるを得ないことが多いという。10年に2位だった世界ランクは17位まで後退。「課題だらけ。今の状態では五輪は戦えない」。来月18日開幕のW杯ソウル大会、6月1日開幕のW杯ロシア大会で五輪前の実戦は終わる。「ここからどれだけ歯を食いしばって頑張れるか」と危機感を募らせた。

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2012年4月30日のニュース