デーモン閣下駆けつけた!部員3人…早大相撲部を救え

[ 2012年4月23日 06:00 ]

早大相撲部が開催した大会の応援に駆け付けたデーモン閣下(右奥)

 部員不足に悩む早稲田大相撲部が22日、相撲の楽しさを知ってもらおうと、一般学生が参加する大会を開いた。早大OBで好角家として知られるデーモン閣下も応援に駆け付けた。

 早大相撲部は1917年創部の伝統校。50年以上前に学生横綱を輩出したほか、先月の大相撲春場所で十両優勝を果たした皇風=きみかぜ=(25、尾車部屋)の出身校でもある。ところが現在の部員は3人。団体戦のために柔道部員らに助っ人を頼む事態に陥っている。

 この日の出場者は1~4年の8人で、体重50キロ台の学生も。四股やすり足の練習はぎごちなかったが、試合は白熱し、がっぷり四つに組んだ激しい取組になった。閣下からは「もっと前へ」と厳しい声が飛び、上手投げやうっちゃりなど大技が続出した。

 ホームページの開催告知を見て出場した商学部1年佐々木貴義さん(18)は「相撲の動きは奥深く、まわし一つでの勝負はかっこいい」と入部に前向きで、部員はさっそく勧誘に着手。優勝者に米5キロのほか、参加者全員にちゃんこを振る舞い「好きなだけ作って、食べられるよ。一緒にやらないか」などと声をかけた。

 1日付で同部の特別参与に就任した閣下は「伝統の相撲部が危機にひんしている。学生諸君、今こそ君たちの出番だ」と呼び掛けた。

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2012年4月23日のニュース