佐伯、残り3Hで4打差逆転V「ゴルフって分からない」

[ 2012年4月9日 06:00 ]

佐伯は優勝カップを手に笑顔

女子ゴルフツアー・スタジオアリス女子オープン最終日

(4月8日 兵庫県三木市・花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース=6483ヤード、パー72)
 首位と2打差の2位で出た佐伯三貴(27=日立アプライアンス)が終盤の大逆転で昨年のフンドーキンレディース以来、ツアー通算4勝目を挙げた。4打ビハインドで迎えた16番でバーディーを奪うと18番もバーディーで締めて通算7アンダーに。盤石のゴルフを見せていた申ジエ(23=韓国)が17、18番で3つスコアを落として勝利が転がり込んだ。アマチュアの比嘉真美子(18=沖縄・本部高出)は通算3アンダーで自己最高の3位に入った。

 勝った佐伯が一番驚いた。「ゴルフって本当に何が起こるか分からないと思いました」。16番でバーディーを奪い首位の申ジエと3差にすると試合が動き始めた。17番で申ジエがアプローチミスを連発しダブルボギー。わずか1差となった。

 「正直(申ジエには)隙がなくて駄目だと思っていた。17番で初めて隙があると思えた。18番はバーディーを取ろうと」。最終18番。先に5メートルのバーディーパットを沈めると、申ジエが1・5メートルのパーパットを外して勝利が転がり込んだ。

 残り3ホールで4打差を逆転した要因はパット。初日の朝にヘッドが大きいパターに替えたことも奏功。「新しいパターさまさま」と頬を緩めた。昨季終盤は疲労性の腰痛に悩まされ2試合を棄権。12月はクラブを握らなかった。今季序盤も不振が続いたが、男子プロの倉本昌弘に指導を受けて復調した。まだ年間複数の優勝がない佐伯は「早い時期に勝てたから今年こそ達成する。そして1億円プレーヤーになる」と宣言した。

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2012年4月9日のニュース