高橋銀、羽生銅メダル!日本男子初の複数メダル獲得

[ 2012年3月31日 23:46 ]

男子フリーで演技する高橋大輔

 フィギュアスケートの世界選手権最終日は31日、フランスのニースで日本時間午後7時55分から行われ、高橋大輔(関大大学院)が2位、羽生結弦(宮城・東北高)が3位と日本男子が初めて同一大会で複数メダルを獲得した。小塚崇彦(トヨタ自動車)は11位、優勝はパトリック・チャン(カナダ)で2連覇達成。

 男子のショートプログラム(SP)で13位と出遅れた前回銀メダルの小塚崇彦(トヨタ自動車)は、フリーでも冒頭の4回転トーループの回転が抜けるなど、ジャンプでミスが出て146・85点、SPとの合計で218・63点だった。昨年の世界選手権では258・41点の高得点だっただけに、悔やまれる大会となってしまい「昨日に続いてジャンプでミスをしてしまったことは悔しい。(不調の原因は)間違いなく練習不足。自分が自信を持てるだけの練習ができなかった」と語った。

 羽生結弦は途中のスケーティングでつまずき、まさかの転倒も、ジャンプをすべて着地すと、自己ベストとなる173・99点、合計でも合計も自己ベストの251・06点として、1人を残して2位となり、表彰台を決めた。

 3位につけた高橋大輔は、2年ぶり2度目の優勝を目指して最終組の22番目で演技し、4回転ジャンプを含めてほぼ完璧な演技を見せた。フリーの得点は173・94点と羽生には及ばなかったが、合計259・66点で1人を残し暫定首位に立ち、メダルを確定させた。

 SPトップのパトリック・チャン(カナダ)は最終滑走。途中転倒するミスもあったが176・70の高得点をマークし、合計でも266・11点で2連覇を達成した。

 ▽伊東秀仁・日本スケート連盟フィギュア委員長の話 ペアに続いて快挙だ。グランプリファイナルに出た2人がここに照準を合わせて最後にいい結果を出せた。きょうの羽生はすごかった。これだけ層が厚い中で上位に来るのは大変なことだ。

 ▽パトリック・チャンの話 勝つことができてうれしい。疲れもあって厳しい戦いだった。五輪のチャンピオンになるために、これからも情熱を持ち続けることが大事だ。

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