高橋 転倒も首位チャンと3・69点差の3位

[ 2012年3月31日 06:00 ]

<世界フィギュア男子SP>冒頭の4-3のコンビネーションこそ転倒したが残りの演技を無難にこなした高橋

フィギュアスケート世界選手権第5日

(3月30日 フランス・ニース)
 男子SPでは高橋大輔(26=関大大学院)が85・72点で3位、パトリック・チャン(21=カナダ)が89・41点でトップに立った。

 大歓声が一瞬にして悲鳴に変わった。男子SPで日本のエース・高橋は、85・72点で3位発進。冒頭、4―3回転のコンビネーション。1つ目のジャンプを降りると観衆が沸いたが、2つ目のジャンプで転倒した。「悔しい。判断ミスです」。後ろの3回転をつけるのに迷ったために失敗したが、表現力が評価される5項目の演技点ではハイスコアをマーク。「最初のジャンプ以外はすごくいい演技だった」と汗をぬぐった。

 27日にはニースの街中に散歩に出かけたものの、道に迷ってなかなかホテルにたどり着かず。想定外の長時間ウオーキングに「足が疲れてます」と苦笑いを浮かべていたが、この日までに練習では何回も4回転ジャンプを成功。この日は失敗したものの、コンディションは上向きだ。2月の四大陸選手権後、日本での調整でこれまでは一日3時間半が最高だった氷上トレーニングを、5時間にのばして猛練習。31日のフリーでも、体力面に不安はない。「何も考えずに練習してきたことを全て出したい」。首位に立った世界王者のチャンとは3・69点差。2年ぶり王座奪回は射程圏だ。

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2012年3月31日のニュース