女子 6大会連続メダルならず…韓国に逆転負け

[ 2012年3月31日 06:00 ]

準々決勝の韓国戦の第1試合で勝利しチームメートに迎えられる福原愛(右)

卓球世界選手権団体戦第6日

(3月30日 ドイツ・ドルトムント)
 女子は08年北京五輪3位の韓国に2―3で逆転負けし、6大会連続のメダル獲得はならなかった。日本は5~8位決定戦に回る。

 第5試合までもつれた約4時間の熱戦は、19歳の石川が04年アテネ五輪シングルス銅メダルのキム・キョンアに2―3で敗れて、終止符が打たれた。日本女子の若きエースは最終ゲームで8―4とリードし、2度マッチポイントを握ったが、勝ちきれなかった。「相手がミスしてくれないかなという気持ちになった。これでは勝てないですね」と唇をかみ、目に涙を浮かべた。日本が過去5大会連続で獲得してきたメダルが途絶えた。

 第1試合で福原が苦手のカット選手、キム・キョンアに1―2から逆転勝ちした。石川も石賀浄を3―2で下して続いた。しかし、第3試合で平野が敗れると、さらに第4試合で福原が石賀浄にまさかのストレート負け。日本チームが重苦しい雰囲気に包まれた。

 韓国は08年北京五輪では3位決定戦でストレート負けした因縁の相手。前回の10年モスクワ大会の準々決勝では5時間を超える熱戦の末に3―2でリベンジしたが、今回は逆に競り負けた。目標の決勝進出に遠く及ばないベスト8敗退。福原は「まだ先に五輪がある。この負けを真しに受け止めて、次の糧にしたい」と再出発を誓った。

 ▼福原愛の話 一球一球、一戦一戦に集中したので、メダルは考えなかった。この後は五輪もあるので、この負けを真摯に受け止め、糧にしたい。

 ▼平野早矢香 メダルが獲れずに悔しいです。この敗戦をしっかりと反省し、次頑張りたいです。

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2012年3月31日のニュース