藍 ダルにエール「郷に入っても郷に従うな」

[ 2012年3月20日 06:00 ]

15番、鮮やかな虹を背にラインを読む宮里藍

USLPGAツアーRRドネリー・ファウンダーズ・カップ最終日

(3月18日 米アリゾナ州フェニックス・ワイルドファイアGC=6568ヤード、パー72)
 宮里は試合後、東北高の1年後輩となるレンジャーズのダルビッシュにエールを送った。「実力勝負の世界だと思うので、そんなにアジャストする必要もないんじゃないですか」。米国で戦う先輩アスリートとしての助言は単純明快だった。

 ダルビッシュはオープン戦2度目の登板となった13日(日本時間14日)のインディアンス戦で4四球と制球を乱して3回2失点。登板間の調整方法や大リーグ公式球への対応があらためてクローズアップされている。宮里も最初は同様の悩みを抱えた。米ツアー参戦後に周囲の選手のプレーに影響され、飛距離アップや球筋を変えるために、急きょスイング改造に取り組んだ。それがスランプに陥る一因ともなった。そこで取り組んだのは原点回帰。自分らしいプレーを突き詰めることで道が開けていった。

 東北高時代は教室が隣りになるなどの縁もあった。07年には久光製薬「エアーサロンパス」のCMで初共演。当時、宮里は「落ち着いて大人の顔になった」と話していた。あれから5年…。「郷に入っても郷に従うな」――。アネキからの金言だった。

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2012年3月20日のニュース